ヤニカスおじさんの生態

ヤニカスの汚いおじさんが与太話を書きます。

全ては楽しいアクシデント

 今週のお代は大移動との事です。
 いくつか思いついた話はあったのですが、どれもこれも聞く人がドン引きするだろうなという内容ばっかりでした。
 いくら私が汚いおじさんとはいえTPOくらいは弁えられるお年頃ですから、思い出した話はそっと心の棚へ戻します。
 おじさんしか居ない飲み会とかで使える事があるかも知れませんしね。
 さて他に何かないかなと考えたら、今の私は週末になるとタバコ吸わせてくれる喫茶店を求めて都内各地をフラフラしてる存在だったという事実に気付きました。
 喫煙可能な憩いの場を求めて放浪しているのですから、横文字にしたら『スモーキンジプシー』。
 流浪の民感が高い上にパッと聞いた感じのオシャレ感も高いので、これで行きましょう。
 ……まあ最初に思い付いたのは『不審者』と言う単語でしたし、こっちの方が限りなく事実に近い気がしなくもないのですが響きが良くないですからね。
 外見が汚いのですから、せめて言葉くらいは美しく飾りましょうそうしましょう。
 そんな訳で、これも広義の意味では大移動という事にさせて頂いて、今日は私の喫茶店巡りにおけるスタンスみたいなものを書いておこうと思うのです。
 
 最初に書いておきたい私の基本的な考え。
 それは「お店というのはどこも歴史があり、存続する限りは店側の経営方針が絶対に正しい」です。
 グーグルや食べログなどでたまに見掛ける初めて行ったであろうお店に対し悪意を感じるレビューを書いて居る方って、私にとってはとても不粋だと感じるのですね。
 特に個人経営のお店へ訪れてサービスの質に対して物申すのは本当に止めなさい、と声を大にして言いたい。
 お洒落な店だろうが場末の店だろうが経営が成り立っているならば、それが正解じゃないですか。
 お店を支えているのは誰かというと、そこへ通ってる方々な訳で。
 通う理由も人それぞれ。
 味、値段、立地、サービス、店の雰囲気……様々な理由で通うかどうかを判断していると思います。
 何かしら気に入る部分があるから店へ通い、それが経営を支えている訳ですね。
 支えている方々に共通するのは「その店が存在して欲しい」という思いじゃないですか。
 通っている人々がそれで良しとしているならば、フラっと1回寄っただけの人間が文句をつけるのは筋違いではないかと、そう考えているのです。
 そりゃ毎回高品質なサービスを店に訪れた全ての人へ提供出来るのが理想ですよ?
 でも接客というのは人がやる事。
 その時々で差が出るのは仕方がないと思う訳です。
 毎回ちょっとずつ違うのが個人経営店の楽しさであり面白さ。
 たまには思いがけないような出来事があるかも知れません。
 でも、そういった部分も含めて楽しめない方は外食する事に向いていないんじゃないかなと、おじさんは思うのです。
 
 昔、ボブ=ロスさんという画家の方がTV番組をやっていて彼は視聴者へ常々こう語りかけていました。
 
 『失敗なんてありません。全ては楽しいアクシデントなのです』
 
 この考え方は生きる上でとても大事だと私は思うんですよ。
 一般的には無い方がいいと考えられる失敗やトラブルも楽しんで行こうと言う姿勢。
 何か自分にとって悪い事が起きた時に不機嫌になるだけだと、自分が損しておしまいじゃないですか。
 でも、それを面白く他人に伝えて笑いが取れたなら、その場では嫌だった事をプラスに変える事が出来ると思うのですね。
 そういった心構えでいられる様になるとトラブルが楽しくなりますし、むしろ話のネタになるから何か起こって欲しいとすら思う様になります。
 すぐ不機嫌になるタイプの方って損するのを嫌がる人が多いと思うんですね。
 だったら損をプラスに変えられないかという方向に考え方を移動させられたら、毎日がちょっとだけ楽しくなるのではないでしょうか。
 
 ――――――
 
 あらやだ、今回あんまり笑いが取れない内容じゃないですか。
 そろそろ「そんな話要らないから喫茶店紹介しろよヤニカス」という言葉が聞こえて来そうなので進捗を報告しておきますね。
 今の所5件くらい紹介出来そうな喫煙可能な喫茶店があります。
 私の妙なこだわり的に1回行っただけで紹介っていうのはやりたくないので、もう少々お待ち下さい。
 今週中には1件紹介出来ると思います。